01
CVP分析(損益分岐点分析)を行う目的と活用方法を解説
CVP分析は、財務分析の手法のひとつで損益分岐点分析ともいいます。
コスト構造を把握したり、販売数量の目標を立てたりする際に役立ちます。
今回は、CVP分析を行う目的や活用法について解説します。
CVP分析(損益分岐点分析)とは
CVPは、コスト(Cost)、販売量(Volume)、利益(Profit)の頭文字です。
CVP分析は、コストを把握して、どの程度の販売数量があれば利益を出せるのかを分析する手法です。
損益分岐点分析ともいいます。
損益分岐点とは、コストと売上高が同額で黒字と赤字の境目になるポイントのことです。
損益分岐点における売上高のことを損益分岐点売上高といい、以下の式で求められます。
損益分岐点売上高=固定費÷(1-(変動費÷売上高))
固定費は、売上や生産量とは関係なく一定額が発生するコストで、変動費は、売上や生産量に応じて変動するコストです。
CVP分析を行う目的
CVP分析を行う目的にはさまざまなものがあり得ますが、代表的なものは、以下の2つです。
- コスト構造の把握
- 売上目標の設定
コスト構造の把握
CVP分析を行う際には、コストを固定費と変動費に分けて考えます。
固定費と変動費の割合を知ることで、どのコストを削減すれば良いのかわかりやすくなります。
売上目標の設定
損益分岐点売上高が計算できれば、利益を出すために必要な販売数量を把握できます。
目標とする利益を達成するために必要な売上目標を設定することができます。
CVP分析の活用法
CVP分析では、損益分岐点や損益分岐点売上高以外にも、以下のような指標が用いられます。
これらの指標を使えば、さらにCVP分析を活用することができます。
- 限界利益
- 損益分岐点比率
- 安全余裕率
限界利益
限界利益は、以下の式で求めます。
限界利益=売上高-変動費
変動費の割合が高いほど利益が上がりにくいことを意味するため、限界利益を把握することで事業の収益性の高さがわかります。
<損益分岐点比率>
損益分岐点比率は、以下の式で求めます。
損益分岐点比率=損益分岐点売上高÷現在の売上高×100
損益分岐点比率は、現在の売上高に対する損益分岐点売上高の比率を示す数値です。
損益分岐点比率は、80%を下回れば理想的です。
<安全余裕率>
安全余裕率は、以下の式で求めます。
安全余裕率=(現在の売上高-損益分岐点売上高)÷現在の売上高×100
安全余裕率によって、現在の売上高がどの程度損益分岐点売上高を上回っているかがわかります。
安全余裕率は、40%以上であれば理想的とされていて、20%以上なら安全圏であるとされます。
まとめ
財務分析の手法のひとつであるCVP分析について、目的や活用法を解説しました。
適切な財務分析を行うことは、会社の経営にとって非常に重要です。
センチュリオン税理士法人では、会社の会計・財務に関して幅広いサポートを行っています。
会計・財務に関してお困りの際は、センチュリオン税理士法人にご相談ください。
02
当事務所が提供する基礎知識
Basic Knowledge
-
日本政策金融公庫の新...
新規開業資金と新創業融資制度は、どちらも日本政策金融公庫の融資制度です。現在は新規開業資金が主な選択肢となりま […]
-
財務諸表とは
財務諸表とは、決算書で特に上場企業が作成を義務付けられているもので、「貸借対照表」、「損益計算書」、「キャッシ […]
-
日本政策金融公庫と制...
創業融資を受けるためには、金融機関等から融資を受けることがよく知られていますが、新規事業を始めた企業にはなかな […]
-
会社設立にかかる費用...
会社を設立する際には、当然のことながら費用が掛かります。例えば、法人の登記費用や事務所の契約金、そして人件費や […]
-
節税対策の重要性
会社は、法人税を利益に応じて支払わなければなりませんが、節税できるものは節税をするということを心がけることによ […]
-
日本政策金融公庫の借...
創業時には企業内に資金があまりなく、事業拡大や事業継続にどのように資金を回していこうかということを悩む経営者も […]
03
よく検索されるキーワード
Search Keyword
-
- 経理代行 岐阜県 税理士 相談
- 創業融資 三重県 税理士 相談
- 銀行 融資 三重県 税理士 相談
- 銀行 融資 岐阜県 税理士 相談
- 創業融資 名古屋市 税理士 相談
- 経理代行 三重県 税理士 相談
- 創業融資 愛知県 税理士 相談
- 会社設立 三重県 税理士 相談
- 創業融資 岐阜県 税理士 相談
- 経理指導 名古屋市 税理士 相談
- 経理指導 三重県 税理士 相談
- 経理指導 岐阜県 税理士 相談
- 事業計画書 岐阜県 税理士 相談
- 節税対策 岐阜県 税理士 相談
- 税務調査 三重県 税理士 相談
- 事業計画書 愛知県 税理士 相談
- 税務相談 名古屋市 税理士 相談
- 税務相談 三重県 税理士 相談
- 事業計画書 三重県 税理士 相談
- 税務調査 岐阜県 税理士 相談
04
税理士紹介
Tax accountant

代表税理士岩瀬 大介(いわせ だいすけ)
お客様満足度の最大化を目指して
我々の仕事は税金の申告だけではなく税務、 会計を通じてお客様である中小企業の成長に貢献することです。
成長していくためには会社の現在の財務状況を把握することと、 未来の財務状況をシミュレーションすることが必要不可欠です。 会計については税金を計算するだけではなく経営判断の指標となるべきものとして取り組んでおります。 また税金は会社にとって大きな負担になりますので、 しっかりマネージメントしなければ会社の経営の足枷となってしまいます。 ただし節税に重きを置きすぎると逆に会社の資金を減らしてしまうことになりかねません。 つまり節税をすることにより損してしまうこともありえます。
このようなことにならないようお客様の財務状態を把握しながら、 しっかりとコミュニケーションを取らせていただいた上で、 本当に意味のある節税や決算対策を行っていきたいと考えております。
会社の成長にとって「ビジョンや理念」と「お金」は両輪です。 どちらが欠けても成長することはできません。我々は税務、会計を通じて「お金」のマネージメントをサポート することにより、中小企業の成長へ貢献していきたいと考えております。
-
- 経歴
-
大学卒業後8年間食品メーカーで営業
平成20年2月田中吉彦税理士事務所
株式会社エムジェーシー入社(センチュリオン税理士法人の前身)
入社時は簿記の基礎知識もなかったため領収書の入力からスタート
平成28年8月の試験で税理士試験合格
平成30年4月センチュリオン税理士法人設立
05
事務所概要
Office Overview
事務所名 | センチュリオン税理士法人 |
---|---|
代表者 | 岩瀬 大介(いわせ だいすけ) |
所在地 | 〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内1-15-20 ie丸の内ビルディング4階 |
TEL/FAX | TEL:052-684-7066 / FAX:052-684-7067 |
営業時間 | 平日 9:00~17:00 (事前予約で休日、時間外対応可能です) |
定休日 | 土・日・祝日 (事前予約で休日、時間外対応可能です) |